保育コンサルタントの杉江です。

さて今回は、【学童保育の開業資金・運転資金の調達方法について】をお話をしたいと思います。

本ブログ(著者・杉江)の具体的な信頼性は以下になります。

  • 保育士を取得後、20年以上にわたり保育事業に従事している。
  • 民間学童保育を創業し、5年間経営者として事業に携わる。(アフタースクール寺子屋 目黒区碑文谷3-1-4-16)
  • 民間学童経営者として、5年間で登録者数2名→100名、通期黒字化を達成する
  • 学童経営者として、過去に政府系金融機関、信用金庫、地方銀行よりそれぞれ融資を受けた実績がある

学童保育開業時の開業費用の詳細について知りたい方は、

【民間学童開業費用一覧】具体的に何にいくらかかるのか詳しくお話します。

のブログに詳しく書いていますので、よろしければ御覧下さい。

では早速本題に入りたいと思います。

開業資金の調達方法【まずは日本政策金融公庫一択で良いかと思います。】

 

日本政策金融公庫:新創業融資制度
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html

私の経験から、圧倒的にスムーズに融資を受けることができたのが、『日本政策金融公庫』です。

なぜかというとこちらは完全な民間企業ではなく、公の要素の強い、いわゆる政府系金融機関だからです。

ですので私も過去融資を受けた時には、事業者寄りの考えを持って下さいましたし、なるべく融資したいという姿勢で対応してくださいました。
民間金融機関にある様な、冷たい対応や強い警戒心などはあまり感じられませんでした。

これはビジネスモデルがまるで違うからです。

私は運転資金の融資だったのですが、きちんと事業を説明し計画を立てましたら、すぐに融資を受ける事ができました。
ですので開業時などは特に実績もないので、私個人としては、まずは日本政策金融公庫一択で良いと考えます。
詳しくは、上記の日本政策金融公庫のWebサイトをご覧下さい

開業後の運転資金の調達方法【まずは日本政策金融公庫から。その後信用金庫→地銀へと言う流れをお勧めします。】

 

開業後運転資金の融資を受ける場合、以下の流れをお勧めします。

・日本政策金融公庫

・地元の信用金庫

・地元の地方銀行

の順番で相談に行くのが良いかと思います。
理由を説明します。

・日本政策金融公庫

開業資金と全く同じ理由で、まずは最初にご相談に行かれるのが良いと思います。
きっと親身になって相談に乗ってくれるかと思います。

・信用金庫

信用金庫の事業目的は、「地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与する」です。
※信用金庫Wikipediaより

ですので地域の発展を事業目的としている為、大手銀行よりも中小零細企業を大切にしてくれるという事が前提となっています。

とはいえ私の経験から言いますと、かなり厳し対応をされる事も多かったです。
相性が合う合わないもありますし、また担当がすぐに変わる信用金庫もあるので、これは運もかなり左右されます。
きちんと事業計画、返済計画を作成し、まずは営業担当者の方に相談されるのが良いかと思います。

・地元の地方銀行

信用金庫と同時に、地方銀行へご相談するのも有効だと思います。
こちらも信用金庫と似たような目的の金融機関になりますので、もし良い地方銀行に当りましたら熱心に相談に乗ってくれる可能性があります。

ただし、こちらも非常に厳しい対応をされる場合も多く、私も過去には門前払いをされた地方銀行も多々ありました。
そうなった場合はとても悔しいですが、現実を受け止めて次の銀行に当たって下さい。

ちなみに、その後私はとてもよい地方銀行に巡り合う事ができ、融資を受ける事ができました。
良い担当者の方と出会うことができ、運が良かったのだと思います。

民間金融機関で融資の際必ずお願いされるもの【信用保証協会と個人保証】

 

銀行の融資の話になりますと必ず付いてくる話が、タイトルにもある通り、

・信用保証協会を経由する

・個人保証を付ける

という事になってきます。
融資について全く初めて考えられている方は初めて聞く言葉かもしれません。
こちら順番に説明します。

・信用保証協会を経由する

まずは以下をご覧下さい。

信用保証協会Webサイト
http://www.zenshinhoren.or.jp/index.html

信用保証協会とは?
信用保証協会は、信用保証協会法に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関です。
事業を営んでいる方が金融機関から事業資金を調達される際、信用保証協会は「信用保証」を通じて、資金調達をサポートします。

不明.png

不明_1.png

※全て、全国信用保証協会連合会Webサイトより引用

以上が概要になります。

個人的な解釈として、

『会社としてはまだ発展途上で、本来であれば融資がおりない場面でも、保証協会が間に入ることによって銀行より融資を得られる可能性を持たせてくれる公的機関。』

という事になるかと思います。
話だけ聞いていると非常にありがたいサービスになるかと思いますが、もちろん保証協会の審査も受けて合格しなければ経由はできません。

また保証料に関しても、融資が決まった後初回の引き落としで、数万〜数十万円前後を支払う事になります。
ですので経営者としてはなるべく保証協会の支援を受けずに借りたいところですが、
銀行の立場に立ちますともし倒産した場合に融資額の殆どを保証してくれるので、かなりの確率で勧めてきます。

そして多分殆どの場合、初めての融資の場合には保証協会無しでは融資は決まらないかと思います。
(もちろん、物凄い優秀な企業は別ですが)
上記は是非頭に入れておいて下さい。

ちなみに、私も全ての銀行融資は保証協会付でした。
まだまだ会社として未熟だったと言う事ですね。

そしてこちらもちなみにですが、日本政策金融公庫は、私は保証協会付ではありませんでした。
そう言った意味でも、政策金融公庫は開業前後の小さい会社にとっては非常にありがたい金融機関と言えると思います。

・個人保証を付ける

聞いた話によりますと、会社の融資に経営者の個人保証を付けることは駄目だと、国から通達があったと聞いています。(「経営者保証に関するガイドライン・平成26年」)
そしてそもそも法律でも、会社と個人の責任は分けて考えられていると言うのが一般的なお話になります。

しかし現状は、銀行融資の際にはほとんどの場合、代表者の個人保証を求めらます。
当たり前の話ですが、個人保証にサインをすると、倒産の際には返済責任が生じてきます。
この責任を負う事ができるか?その覚悟が問われます。

ですのでこちらも、銀行の立場に立ちますと、個人保証無しで融資を得る事は現状かなり難しいと考えます。
もちろん絶対では無いので交渉をされても良いと思いますが、非常にハードルが高いことだけはお伝えをしておきます。

ちなみに、私も全ての融資の際には、個人保証をしました。
そしてその後のプレッシャーは本当に凄かったです。
融資を受ける際には、その覚悟を持ちましょう。

まとめ【個人的には金融機関からの借入は反対します。融資は「借金」です。】

 

ここまで説明をしてきて叱られそうですが、まとめの結論から言いますと、金融機関からの融資を受ける事に私は反対です。

理由は二点です。

・借金を背負うことのプレッシャー
・銀行との付き合い

以下理由を説明します。

・借金を背負うことのプレッシャー

融資という言葉がありますが、要は『借金』です。
借りたお金を毎月、利息を付けてお返しします。

よく経営者の方の話で、

「借金があるから事業を頑張れた」
「追い詰められて力が出た」

と言う話を聞くことがあります。

それも確かに一理あるかとは思いますが、私の経験上それ以上のプレッシャーがあり、そのプレッシャーは相当なストレスになります。

毎月通帳から消えていくお金、利息も年間で数えるととても高い支払いになります。
その通帳を見ているだけで大きな恐怖に襲われる事になると思います。
ですので経験者の私からすると、金融機関からの融資はお勧めしません。
まずは自社(ご自身)でお金を作って下さい。

そしてもしどうしても借りなければならない状況でしたら、家族・親族に頭を下げて借りて下さい。
それだけ金融機関からの融資にはリスクが付きまとうと個人的には思います。

人生をかける覚悟で事業に臨む必要はあるかと思いますが、本当に人生をかけるようなことをしてはいけない。

あくまでもこれは私の個人的な意見ですので、ご参考にしていただけましたら幸いです。

・銀行との付き合い

これは本当に私の個人的な感覚になりますが、私は銀行との付き合い自体が大きなストレスになりました。

あまり細かくは書けませんが、
私は何人もの民間金融機関の方とビジネス上のお付き合いをしましたが、ストレスを感じる確率が非常に高かったです。

もちろん、素晴らしい担当の方も一部いらっしゃいました。
そういった方とは自社の事業の事を一緒に考え、一緒に成長戦略を考えて行きましょう、と沢山のお話を共にさせて頂きました。

その方々とはお話をしていても気持ちがいいですし、この方のためにも事業を頑張りしっかりと返済をして行こうと言う気持ちになります。

しかし大半の方は私は合わなかったです。

一流の経営者の方はスルーする力があり、複数の銀行さんと渡り合っていけるのだと思います。
しかし私は未熟者でしたので、こうした関係性は非常にストレスを感じてしまいました。
私と似たような感性をお持ちの方は、きっと苦労される事と思います。

最後は個人的な話ばかりで恐縮ですが、こうしたことがあったという事もご参考になれば幸いです。

以上になります。

お金は事業を行う上での血液だと言いいます。
それだけ事業資金の大切な問題です。

頑張って下さい!