初めまして。本ブログをご覧頂きましてありがとうございます。


私は保育コンサルタントの杉江海原(すぎえうなばら)と申します。

これからこちらで、20年以上の学童保育経験から私が得た、学童保育・保育園・保育業界全般・保育人材についてのノウハウの全てを公開して行きます。
保育でお悩みの方がご覧になり、スムーズな保育事業の開業・運営の一助になれましたら嬉しく思います。

さて、本ブログ(著者・杉江)の具体的な信頼性は以下になります。

  • 保育士を取得後、20年以上にわたり保育事業に従事している。
  • 民間学童保育を創業し、5年間経営者として事業に携わる。(アフタースクール寺子屋 目黒区碑文谷3-1-4-16)
  • 民間学童経営者として、5年間で登録者数2名→100名、通期黒字化を達成する
  • 現在コンサルタントとして、保育運営企業での業務支援、学童保育開業支援、認可保育園開業支援を行う

以上の経験と実績を元に、私の得た保育のノウハウ全てを、こちらで公開していきます。

 

早速ですが、本ブログ第一弾のテーマは「民間学童保育の開業(開設)の仕方」です。


結論から書きます。

・学童保育を運営する物件を用意する(賃貸・持ち家)。
・学童保育を名乗る

以上になります。

そうなんです。
これで一応開設・施設の立ち上げはできてしまいます。

民間学童保育は認可保育園のような国に対しての面倒な手続きや資格審査などは一切ありません。
現時点では自ら学童保育を名乗ることで開設できてしまう、非常に参入障壁の低い事業となっています。

ですのでこちらを読んで下さっている皆様にも是非夢を持って、夢のある学童保育を創ってもらえたらと思います。

ということで、これだけでは何もわからないと思いますので、これから細かく説明をしていきたいと思います。

 

事業資金の用意 最低1,500万円~2,000万位が目安です。】

 

まずはお金です。何をするにもお金はかかります。

私の経験から結論を言いますと、

約1,000〜1,500万円位をご用意いただいた方が良いかと思います。

細かいお話をするとキリがないので省略しますが、この数字の根拠はこの学童保育事業の特性にあります。

この学童事業の新規のお客様は、9割が年度始めの4月に入会となります。


途中入会の方もたまにおられますが本当に珍しいパターンで、ほぼ期待はできません。
ほとんどは4月に全ての新規児童の入会が決まります。

これは何を意味するのか・・・?

4月に赤字になるとわかったら、そこから一年間その赤字が決定してしまう、ということになります。

具体例で言いますと、
初月に50万円の赤字が決定の場合→その年度は最低600万円の赤字が決定してしまう

という、泣くに泣けない状況になってしまいます。
(年度途中に途中退会の方が出てきたら、その分マイナスになり赤字が広がります。)

何も看板のない状態で始めることになりますと、私の経験ですと最低2年、長くて5年くらいは赤字になることを覚悟して頂いたほうがい良いかと思います。
ですので、その最初の数年間の赤字を耐えなくてはならいないために、上記の金額をご用意する必要があるということです。

しかし例えば、

・自社(個人)の所有物件で家賃がかからない

・学童事業担当者(個人事業であれば事業主本人)が、現場スタッフとして基本毎日現場に入る

と言うことになりますと、その分のコストが下がりますので、開業資金の額はぐんと下がります。
そのあたりはその会社(個人)の状況で決めてください。
ちなみに私も、当初3年ほどはがっつりと現場に入っていましたので、その分のコストは削減できたかなと思います。

開業費用につきましては、詳しくは

【民間学童開業費用一覧】具体的に何にいくらかかるのか詳しくお話します。

のブログに詳しく書いていますので、御覧下さい。

場所を決める。小学校数・世帯年収などをサーチしましょう。迷ったら土地勘のある場所で!】

 

「事業資金」を集めながら、物件を探し場所を決めていきましょう。 まず考え方としましては、

・駅前か、住宅街か?

・小学校は周りにいくつあり、かつそれぞれ何人在籍しているか?

・地域の世帯年収はいくらか?

・近くに同業の学童保育、学習塾がそれぞれいくつあるか?

・学童保育運営ができそうな、自社(個人)物件を持っているか?

・迷ったら土地勘のある場所!

ということがあるかと思います。 これらのことを考えながら、場所を決めていきましょう。 では順番に説明をしていきます。  

1・駅前か、住宅街か?

これはまだ私自身も答えが出ないですが、非常に重要なテーマです。 通常ですと、保護者様の利便性を考えましたら当然、

「駅前・駅近が良い」

と考えます。 鉄道会社などですと駅構内にある場合もあり、

・仕事帰りにお迎えに寄りやすい。

・お迎え後も買い物など用事を済ませることができる。

などたくさんのメリットがあります。
しかし当然デメリットもあり、駅前・駅近は家賃も高く、物件も限られています。
そして環境も雑然とし、騒がしいということも言えるかと思います。
そこで、

「逆に住宅街がいい」

という選択肢が生まれてきます。

住宅街ですと駅からは不便ですが、利用者の自宅や小学校に近くなる場合があり、通いやすいと感じてくださる方が出てきます。

さらに物件も駅前に比べ家賃が安い場合が多く、選択肢も多くなります。
これらは大きな魅力になります。

ちなみに私が創業した学童保育「アフタースクール寺子屋」はと言いますと、 駅から徒歩12分の住宅街のど真ん中にあります。

駅からは離れていて不便な面もありますが、小学校がいくつもあり、物件も「大きな一軒家」を選ぶことができたなど、メリットもたくさんあります。

個人的には、誰もが考える駅前に出すのではなく、住宅街に出すことで個性が出せるのではと考えます。

「こんなところに学童を作ってくれるなんて!」というニッチなお客様をターゲットにし、大手がやらないような出店計画を立てていくということで生き残りを図る。

こういった作戦で成長をしていく方法もあるかと思います。
初めて開業する方にはお勧めしたい方法です。

2・小学校は周りにいくつあり、かつそれぞれ何人在籍しているか?

こちらも場所選びに関しては非常に重要になってきます。
小学校の数、いわゆる「顧客」の潜在的な人数は把握しなければなりません。

結論から言いますと、自身が考える商圏内に、最低2校は小学校がある場所での開業をお勧めします。

ちなみに、私の創業しました学童保育、アフタースクール寺子屋では、半径3キロの商圏内に、小学校数11校(うち私立小学校2校)・児童数合計:約3700名という数字になっています。
東京の目黒区ということで、十分な小学校数ではありますが、もちろんその分ライバルも多いです。

以上の情報を地元自治体のサイトなどから収集して、ベストと思われる場所を決めていきましょう。

3・地域の世帯年収はいくらか?

こちらも、民間学童保育開業において、重要な指数になってきます。

理由は民間学童を運営するには、それなりの保育料をお支払い頂く、という事情があるためです。

学童保育に対して国は、残念ながらまだ補助金制度を整備するところまでは来ていません。
ですので民間学童を開業・運営するには、安くない保育料をお支払い頂けるような地域に開業することが重要となっていきます。

ちなみにアフタースクール寺子屋がある目黒区は平均年収で東京都6位、全国で8位。徒歩5分のところには、目黒区の平均年収5位に位置する大岡山小学校があります。

インターネットで調べてみると色々なサイトがありますのでそれらを参考に、皆さんの検討している場所についても調べてみてください。 

4・近くに同業の学童保育、学習塾がそれぞれいくつあるか?

続きまして、同業他社についての研究です。

特に開業前や開業したての時期については、よく同業他社の研究をすることをお勧めします。

理由は、地域の平均料金を把握するとともに、良いサービスがあったら真似をしてどんどん取り入れていくことが重要と考えるからです。

開業候補の場所に、公立・民間の学童はいくつあるか?その料金は?そして塾や習い事の状況も調べられると良いかと思います。
放課後の時間を奪い合っているライバルの動向もチェックしていきましょう。

5・学童保育運営ができそうな、自社(個人)物件を持っているか?

さて上記では色々と決めるときに重要なことなどを挙げてきましたが、ここからは少し方向性が変わってきます。

もし事業を始める前に自社(個人)物件を持っている場合、上記のマーケティングはある程度無視して開業してしまう、という方法も非常に有効です。

理由は以前にも述べましたが、毎月の経費を大幅に減らすことができるからです。
これは事業を継続していく上で、非常に大きいかと思います。

例えば、自社(個人)物件を所有していた場合、月に数十万円の家賃の削減。 さらに物件とは関係ありませんが担当者(個人事業主)ご自身で現場に入れば、さらに人件費数十万円の削減になります。

これらの削減は経営にとっては本当に大きいです。

この判断はその時の状況により、自社(自身)で判断をしていくしかありません。 様々な条件を鑑み、決めて行ってください。

学童保育の自宅開業に関しましては、こちらの民間学童保育を自宅開業する方法のブログをご覧ください。

6・迷ったら土地勘のある場所!

いくら細かなマーケティングをしても、肌感覚というのは非常に重要かと考えます。

当たり前ですが、何も知らない土地よりも、人々の生活感や流れなどがわかる、生まれ育った地元や、精通している地域を優先していくことは非常に有効だと考えます。

場所の決定に迷ったらご自身の肌感覚を信じて、勝手知ったる土地で、堂々と勝負をしていくということです。
地元でしたら気持ちも入りますし、様々な繋がりもきっと多いことでしょう。
力を貸して下さる方々の協力を得ながら、学童運営を行うことは強みとなってくると思います。
ぜひ検討してみてください。

以上、6点解説をしました。
飲食店ほどではないかもしれませんが、学童保育も場所選びが非常に重要であると思います。
上記の話しが少しでも参考になれば幸いです。

 

事業内容を決める。料金表を作成する。【内容はなんでもOK。料金は高めに設定する事に尽きる】


ある程度場所と事業資金と場所の目処が立ったところで、事業の根幹である「事業内容」をしっかり決めていきましょう。
まず考え方として、

◎通常時、学童保育はだいたい5時間授業が終わり14:30前後に帰ってくるので、その14:30~19:00くらいまでの4時間半~5時間で何を提供するのか?

と言うことをメインとして考えていくことになります。
そして決め方としましては、主に二通り。

・開業前、自分自身でも十分に考え、知り合いなどにもリサーチを行い、お金を払ってでも受けたいと思われるような事業内容を考え決めていく

・開業後、運営しながら常に出てくるお客様からのご要望に向き合いながら応え続け、常に内容を変更・修正していく。

こうしたことを通して決めた事業内容が御社の学童保育の根幹となり、コンセプトが決まってきます。

ちなみに私が創業した「アフタースクール寺子屋」のコンセプトは、

・大きな一軒家の学童で、英語・そろばん・書道を、専門家の先生に来ていただき毎日しっかりと学ぶ。そのことで基礎的な学力を放課後の時間でしっかりと上げていく学童保育。

・質の高いスタッフによるサービスの提供により、子ども達も保護者様も、来ると元気になる学童保育

と言うコンセプトです。

プラスして「保育の時間以外の有料オプション的なサービス」を考えていきます。
こちらもちなみにですが、私の創業した寺子屋では、

・半径3キロ内送迎

・夕食、昼食提供

・朝延長、夜延長設定

・スポット利用(午前・午後・1日)

・延長保育(朝・夜)、他

など、様々なオプションサービスを創設しました。
また、有料・無料・割引含め様々なサービスも、ご要望に応える形で後から新たに開始しました。

・兄弟シッターサービス

・お迎え割引サービス

・路線バス割引サービス

・学習会員、上級生会員

・英語レッスン中級クラス創設

・手作りおやつ

・クッキング

・入退室メール配信サービス、他

などは、保護者様の強いご要望があり、そこから生まれたサービスでした。

ご要望に応え続けていくと、様々なサービスが開始されていくと思います。
よろしければ参考にして下さい。

そして、内容が決まりましたらいよいよ「料金表の作成」すなわち料金を設定していきます。
決め方としての結論から言いますと、

大手同業他社よりも、さらに少し高い料金を設定し、大幅にサービスの質を上げていく

ということに尽きます。
サービスの質の上げ方については違うテーマの時にお話をしたいと思いますが、とにかく考え方としてはこのような形が一番成功への近道であると考えます。

ここで思い浮かんでくることが、

「何も実績がないのに、そんなに料金を上げても大丈夫だろうか・・・。」
「お客さんが来てくれないのではないだろうか・・・」

という考えです。

恐怖にも似たこのような考えはよくわかりますし、この質問は実際に本当によく受けます。
しかし、何の実績もない小さな学童保育が実績ある他社に勝っていくためには、この方法が唯一であると確信をしています。

昔どなたかの話で、「商売において、値決めは経営だ」という話を聞いたことがあります。
まさにその通り。ここを間違えますと、経営は間違いなく失敗します。
すなわち、「これが学童保育経営の肝」となります。

もし分からなかったり本当に迷ってしまった場合には、他社の料金を大いに参考にしてみてください。
先行者の方々が苦労をして決めた料金体系は、きっと役に立つと思います。
参考までに、私が決めていきましたアフタースクール寺子屋の料金表を載せておきます。
ご参考になればと思います。

※アフタースクール寺子屋料金表 https://schoolterakoya.com/service/pay/

以上、上記2つは最初にしっかりと固めてから次の工程に進んだ方がいいかなと思います。

頑張ってください。

 

専用のウェブサイトを立ち上げる。宣伝活動をするための販促物の用意する。【絶対に手を抜いてはいけない。お金を惜しまない!

 

さて、集客・宣伝活動の最大のキーである学童施設専用のウェブサイト。これは現代社会において、「絶対に」外せません。
どんなサイトがいいのか?結論から申し上げますと、

・綺麗なデザインで、清潔感があり、なおかつ保育事業なので温かみのあるようなサイト

・問い合わせやお申し込み時などは、操作しやすい仕組みになっているものサイト を、

・きちんとしたウェブ制作会社に依頼し、きちんとしたギャランティを支払って作る、


と言う事に尽きます。
理由を説明します。

私の経験上、問い合わせ・説明会の参加申し込み・見学体験の申し込み等の8~9割が、ウェブサイト経由です。

イコール、学童保育をお探しの保護者の方はほとんどがネット検索を中心に行っているということになります。
ですのでここは、絶対に手を抜いてはいけません。

しっかりとしたウェブサイトにしようと、制作会社に見積もりを頼んでみると、数十万~100万円単位の見積もりが・・・。

その時によく考えてしまうのは、「ウェブサイトは自分達でも作れるし、そんなにお金をかけないで作ってしまおう。更新も自分でもできるし。」ということ。

しかしその前に立ち止まり、以下のことを考えてみましょう。

多くの方々は、保育や教育で実績のある大手企業の参入を除き、基本的には開業時は信頼度はゼロです。
その時に、手作り感満載の「パッとしない」ウェブサイトにたどり着いた保護者の方はどう思うか・・・?

「なんか、名前も聞いたことなし、怪しいな。この学童は無しだな。」

これで、お客である保護者様の心は完全に離れます。
内容がどんなに素晴らしくても、です。
でもそれは当然です。大事な大事な自身のお子さんを預けようとしているわけです。

少しでも違和感があるところにはまずは預けようとしないのは当然だと思います。
ですので何度も言いますが、ウェブサイトは絶対に手を抜いてはいけません。

しかし値段が法外に高かったり、逆に安すぎるようは怪しい制作会社には、頼んではいけません。
ご自身で探し、信頼できる制作会社にて、適正な予算をかけてしっかりとサイトを作ってください。

私も前職の創業時はご紹介があり素晴らしい制作会社様にたどり着くことができ、ウェブサイトを作って頂きまして現在に至っています。

ご参考までに、よろしければアフタースクール寺子屋のウェブサイトをご覧ください。
http://schoolterakoya.com

※もしどうしても私のお付き合いのあるウェブ制作会社をご紹介をして欲しいという方がいらっしゃいましたら、こちらのお問い合わせフォームか、私のTwitterより、お問い合わせくださいませ。
(ご状況により、制作をお受けできないことがあります事はご了承ください)

そしてできれば運用も有料でお任せするのがいいと思います。

民間学童保育の集客方法のブログでも書きましたが、開業時はまずは宣伝に力を入れて欲しいからです。

こうすることによって、わずかかもしれませんが御社の学童保育に小さな「信頼感」が生まれます。
そこから少しずつ信頼感を積み上げて、ご入会に繋げていきましょう。

ということで自施設のウェブサイトは、絶対に手を抜かずに頑張って良いものを作っていってください。


そしてこれは、チラシやパンフレトも同じです。
後述いたしますが、チラシやパンフレットを使っての宣伝活動も非常に重要になってきます。

その際明らかに手作り感満載のデザイン・紙の質だと思われた場合、信頼度が大きく下がる可能性があります。
開業前の信頼がない環境でこれ以上の信頼を下げることは避けましょう。

せめてそういった製作物だけでも大手並みに、あるいは大手以上のクオリティに仕上げることが重要です。

ここはお金を惜しまずに予算をかけましょう。

 

開設までの宣伝活動。【1に集客2に集客。開業後も経営者の考えることの9割は集客!】

 

さて販促物が完成しましたら1日でも早く集客を行いましょう。

詳細は今後書く予定の「集客」の回に譲りますが、具体的に行う宣伝活動の内容は次の通りです。

・ブログやウェブサイトで、情報の発信。

・説明会・体験イベントの設定・実施。

・近隣へのチラシのポスティング。

・チラシの駅前での配布。

・保育園、幼稚園へ営業。

・資料請求のセットを作り、ウェブサイトで受付

以上のことのうち1日一つ、できれば二つ以上を必ず毎日行ってください。

どんなに良い内容の学童保育でも、通ってくれるお客様(お子様)がいなければ何も始まりません。
開業を決めた瞬間から廃業するまで、宣伝活動は永遠と続くものだと思ってください。

タイトルにも書きましたが、
これから経営者(事業責任者)になる方は、今後しばらく9割は集客のことだけを考えるくらいでちょうどいい。
そのくらいに思っておいて頂いていいと思います。

ちなみに、他の宣伝方法は私の経験上あまり意味がないと感じました。
ネット広告やSEO対策、駅広告などは非常に予算がかかる割にはほとんど効果がなかったので、費用対効果が低いと考えます。
それよりも、ポスティングや説明会など、地道な宣伝活動を頑張りましょう。

詳しくは、民間学童保育の集客方法のブログをご覧ください。

 

開設前の従業員の採用。【学童の質の全てを決めるのがヒト!】

 

さて、従業員の採用の話です。

開業当初必要な人員は次の通りです。

・経営者or事業責任者

・施設長(正社員)

・スタッフ(正社員)

・(必要に応じて)パートスタッフ

経営者と施設長を兼務しても構いませんが、その場合はパートスタッフの雇用を考えてください。
理由は開業直後でも、私は3名の人員が必要だと考えるからです。

当初は忙しくないとはいえ、施設の人間が2名だけだと、たとえ何かがあった時にリスクが高いと考えます。


ですので上記のうち最低2名を採用していくことになるのですが、採用の基準は次の通りです。

・理念に共感してもらえているか?

・素直な性格か?

・コミュニケーションはとれているか?

・何もないところから切り拓いていくことが好きか?

以上のところを見ながら採用をしていきましょう。

そして、求人は以下の場所に募集を掲載していくことになります。

・自社のウェブサイト

・職安

・民間の通常の求人サイト

・民間の保育専門の求人サイト

以上になります。

最近は保育専門の求人サイトも様々ありますので、ご自身にあったところを見つけ、掲載をしてきましょう。

個人的には掲載型の求人広告より、成果報酬型の求人広告をお勧めします。
理由は、求人にはある程度時間がかかるので、掲載型ですと月々の支払いが大きなダメージとなるからです。
なるべくお金をかけない求人活動を心がけましょう。

詳しくは、民間学童保育の採用についてのブログをご覧ください。

必要備品の購入。【なるべくお金をかけない。高価なものを買いたい衝動を抑える】

 

最後に備品購入について。ここでの注意点は一つだけ。

なるべくお金をかけない。


これに尽きます。


学童保育では一般的に、主に次のものが必要となってきます。

・子ども用テーブル(必要があれば椅子)

・スタッフ仕事用のテーブルと椅子

・スタッフ用のPC

・おもちゃ類

・工作道具類

・事務用品全般

・生活必需品全般(消耗品:トイレットペーパーなど)

・食器類全般

・設備品全般(子ども用ロッカーなど)

・調理器具(包丁まな板のほか、電子レンジなど)

・学習を提供する場合には、その学習道具

以上は最低限必要となってきます。
状況に合わせて、必要なものを買ってきましょう。

こういった備品を選んでいる時は、とても楽しいものです。
そしてついつい、高価なものやあまり必要ないと思われるものまでついでに買ってしまいたいという衝動に駆られます。

しかしその衝動は跳ね除けてください。
基本は100円ショップやディスカウントストアで十分です。

これから本当にお金がかかってきます。
ここで無駄なお金は使わないようにしてきましょう。

まとめ【国からの補助金は出ない。全て自分たちで作り上げていく。それが民間学童保育】

 

以上、民間学童保育の開業に関する事の、私の経験を全てを書きました。

今回のブログが施設の立ち上げの参考になりましたら幸いです。

タイトルにも書きましたが、民間学童保育は基本的には国からの補助金などは一切出ません。
ですので、全てが自分たち次第。
一つ一つのこと、全てが勝負となります。
ですので、決して細かいことにも手を抜けない、そう思います。

皆さんも、良いスタートダッシュが切れることを祈っています!